そうねぇ。私も、そう思うわ。[ミレイユの表情は前髪に隠されて見えないけれど。視線はただ、生きている二人に向けたまま、彼女の言葉>>+64に同意して]…それでも。見たいものなのかも、しれないわ。[祖父から聞かされた話を脳裏に置いて、呟く。曾祖母を最後の糧に咲かせた華を見た曾祖父が。妻を失った哀しみよりも、その美しさだけに心を占められた一瞬を生涯忘れられなかったように]