[宿の仕事と彼女>>4:+67は言う。少女はにっこり笑って]大丈夫だよ。知らなくても教えてあげる。私でも出来るんだから、きっと大丈夫。[看板娘の座が危ういとかそんな事は思いつかない。だって看板娘は二人でもいいと思う。優しそうな彼女になら出迎えられた宿の客も嬉しいだろう、と]――…私を知ってる?サーシャさん?[聞き覚えがないはずの名。けれど心は覚えているから一瞬不安げに眸が揺れた。こうして言葉交わす彼女の事も、深い場所にあるからもう一人について、問うてはならないのだと警鐘が鳴る]