―暗闇の中―[膝を抱えてどれくらい独りで居ただろうか。金色の髪が、もそっと動く。]……駿河屋のヨーカン食べれなかった。残念。[うちに渦巻く感情を誤魔化すように呟いて、頭をあげた。きゅっと制服の裾をつかめば、ゆっくりと立ち上がり]他に死んだ人、居たりするカ?[今北産業を求めて、暗闇から一歩足を踏み出すのだった。]