[そんな風にちょっとした演奏会を続けて、僕はようやくあることに気付いた。音楽だけは、誰かに言われたのではなく僕自身が望んで行っていたのだと言うことを。切欠は父からの勧め、けれどやりたいと言ったのは僕自身。今となっては詮無き事なのかも知れないけれど。僕が生きていた理由は、そこにあったのかも、しれない]