[寝ると言ったのはただのその場逃れの為の言葉、実際にはねたわけでは無いので会話は聞こえていた]……[静かに、ただ聞こえる声を、音を感じる。ゲルダが触れる感触を感じる。すでに死んだ自分に肉体は無く、今感じているものはきっと心に触れるものなのだろうかと]『ねぇ、ゲルダ』[クロエも傍からいなくなった後、言葉にせず触れあう場所から、心を通じさせるように。それは伝えることができたかどうか]