─ 一方その頃、あちら側─「さて……大体の状況は把握できた所で……どうしたものか」零れ落ちてきた機鋼の仔竜、その話を一通り聞いた所で、影輝の王は館広間の天井を見上げつつ、小さく呟いた。空間に干渉し、崩しに行くのは容易いが。創り上げた力の大きさなどを加味すると、手順を誤ればややこしい事になるわけで。「ったぁく……ほんとに、竜族は厄介事を持ち込んでくれる」……大元の大元が何かは、取りあえずおいとくらしい。