宿の中で話が進んでいた頃。
村でも騒ぎが起きていた。
「疑わしいのは全員纏めてヤっちまえばイイじゃねぇか!」
そんなことを言い出す者まで出てきて。
けれど自衛団員達はそれを是としなかった。
「団長はそれをしないために集められたのだ」
副長の言葉が自衛団の方向性をよく表していた。
けれど村人達を落ち着かせる方が急務となったために、方針として当事者まで伝えられるのは遅くなった。
『団長の遺された指示通りに動く』
一日に一人、処断する。
選べないのであれば自衛団が強行する。
やはり結論はそこに*至るのだった*