「あいつが撃ってきたんだ。殺してやるっ!」
「貴方いつからそんなこと言う人になったの?PSMにのっとられたのねっ!」
「全員殺してやる、やってやんよーーっ!」
[あたりで少しずつ起きはじめていたいざこざは、やがて殺し合いへと発展していた。
一度流れ出したそれはとまることなく、各所で無残な事件が起きていく。
人同士、あるいはPSMによるもの、あたりの喧騒はとどまることを知らない。
その喧騒のもととなる、ドーム内の者の数がいなくなるまで……。
そんな状況の中でも、メインコントロールを担う電子人格からはなんの通達も、届くことはなかった]