人狼物語 ─幻夢─

103 氷面鏡に映る彩


天のお告げ(村建て人)


そんな小さな田舎村の、引退した自衛団長の許に届けられた一通の書簡。
そこに記された内容に戸惑うものの、彼はそれを書簡箱へとしまい込む。
 
本格的な冬直前、彼の住まう湖上の館には、冬を越す準備や、館の周囲に生じる氷の堤を観るためなど、様々な理由で人々が集い始めていた。
 
そんな来客の中にいた旅の歌い手。
彼は、世話になった礼をしたい、と場にいる人のために演奏会を開きたい、と申し出る。
 
その日は晴天──月の光の下で歌いたい、と。
そんな、ささやかな趣向が、始まりを導く事となるとは。
その時には、一人を除いて知る由もないままに。

(#1) 2017/01/07(Sat) 22:14:00

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