屋敷の広間の机には、一枚の紙と人数分のナイフ、そして容疑者の名前の書かれた紙が置かれていました。
"人狼と思う者を一日一人、処刑せよ"
"人狼が存在していない時の為、一日目は処刑を行わなくて良い"
"人狼の食欲を増進する香が撒かれている。何もなければ、人狼は居ないという事だ"
"死体は、地下に捨てると良い。地下は涼しい。無暗矢鱈に開けないように"
"殺害出来ないのなら、裏口から外に出せばいい"
屋敷の、村から一番遠い場所。
地下室の向こう側にある扉は一人が通れる程度で、外からは開けられないようになっている。
その先はどうなっているのか、誰も知らないけれど、深い穴に落ちて死ぬのだとも村人は聞いたことがあるだろう。