『……わたくしは、不覚にもこの離宮ごと封じられてしまいましたので』『……後は、王のご指示に……』戸惑う妖精騎士団長に、一方的にこれだけ告げると女王の声は途切れ。後に残った妖精騎士団長は。『……なんと……これは一大事っ! すぐ、王にお知らせせねばっ! ご注進、ご注進! 一大事でございますううううっ!』物凄い勢いで、王の許へとまっしぐら。それと並行するように、薔薇色の光が祭りの会場全体を包み込み。事件に無関係な大半の祭り見物客を弾き出しながら、隔離空間を築いていった。**