2日目
48時間進行。
自衛団長襲撃。やはり、その身には爪痕が刻まれていた。
野生の獣の立ち入れない状況での傷に、自衛団は集会場の中に犯人がいる、と判断。
必ず見つけるように、と強引な指示を残して、集会場を隔離する。
この時点で、村との関わりは完全に断たれ、集会場は孤立する。
前夜に開いた蓮の花は、いつの間にか鮮やかな──鮮やか過ぎる、真紅へと染まっている。
3日目以降
ここから24時間進行。アンカーは、サマリー順にリレー。
容疑者の一人が、生命を落とす。
自衛団に連行されたなら、それきり戻る事はなく。
何らかの要因で河に落ちたなら、翌朝には浮かびあがるだろう。
──勿論、容疑者同士の諍いや疑い合いで生命を落とす事もある。
いずれにせよ、霊能者はその者の死を、魂の在り方を、何らかの形で感知できる。
そして、狼の牙に誰かが命を落とす。
殺し合わねば生きられない現実。
それが突きつけられ、集会場は血を流す場所と化す。
二日を過ぎれば水中に没するはずの蓮の花は、血を求めるかの如く、色鮮やかなまま、そこに。