―集会場・広間―[片目は冷たい光を湛え、名に花を持つ人へと向けられた。頭の中には『ToTUNG』の文字が走る。五月蝿いアラート音は、自分にしか聞こえない。](貴女は、いつかぼっちゃまの敵になる。)[口にはせず、心でそう呟くと、躊躇せずアヤメに向かって引き金を引いた。―――パンッ乾いた音がなり、放たれた弾丸は正確にアヤメの額に突き刺さる。傾ぎ倒れる体を片の目が、瞬き一つせず見つめていた。]