― 四日目/黒珊瑚亭・食堂 ― ――っ、ぐす……っ、あるけ、る……[鼻をすすって涙を拭いながら答える。 拭っても拭っても溢れてくるけれど。 エーリッヒに支えられながら食堂へと降りて。 力なく椅子へと腰をおろした] ……ありが、と……[エーリッヒにお礼を言いながら、止まらない涙を拭い。 ナターリエがカルメンにしようとしていることには気づかないまま、ぼんやりとしていた]