―宝条家/朝―
[新しい朝が来た!と歌いたくなる気分で起き出し、寮の3倍くらい美味しい(当社比)朝ゴハンをいただく。朝の話題は昨夜の騒ぎ]
せやかて、ホンマびっくりしたんやから!
いい匂いがするなーって目ぇ覚ましたら、ヤンキーな兄ちゃんは勝手にうちの成績表見てるわ、無愛想なんがエプロンつけて台所立ってるわ! ナニゴトかと思うたよ。
[クーラーの風でテーブルから落ちたのを拾って見てしまった不可抗力とか、外見と趣味は必ずしも一致しないとか。
そこら辺を有無を言わせぬ笑顔で窘められ、保身の為に頷く]
いや、別にそっちは減るもんじゃなしいいねんけど!
美味しいもんも正義やし!
でも育ち盛りの野郎がぬぼーっと増えてんの見たら、ゴハン減りそでショックやったんやもん。
タマキちゃんのゴハンだけを励みにしてテスト乗りきったんに。
[がっつり餌付けされ中の年上のイトコへと拗ねた視線を向ける。が、昨夜の残りデザートがオマケに出され、速攻で笑顔になった]