ようこそいらっしゃいました──『宴』の場へ。
わたくしはアナスタシア──此度の場の主にして、『宴の始まりに饗されるもの』。
[心地よく響く声は、森の中で響いた声と良く似ていて。
それが織り成す言葉は、酷く唐突なもの]
紅き月の煌めく夜に、始まりを告げる13番目の鐘が鳴り響きました。
だから、『ゲーム』をしましょう?
……それが、遠いとおい昔からの、取り決めですから。
[突然な上に、意の知れぬ言葉。
それへの反発や反論を、女主人は艶やかな笑みで受け止めるのみで言葉は尽くさない。
代わるように、意識に響くのは]