……ま、でも、ね。
そこまで言われちゃって、更に刃物向けられたら。
こっちとしても、そっかあ、で済ます訳にはいかない……そこは、わかってるよな?
[他者に刃を向けるというのは、自身の命を失う覚悟も必要なもの。
それがあるかと問うように、声音が低く、冷える]
……俺はね。
ここに来る前は、生死ぎりぎりの状況に身を置いてきたから。
そこの妥協は、絶対しない。
[言いつつ、するりと手を懐へ入れる。
躊躇いなく掴むのは、銀色の短剣]
それが、簡単に死を招くってのを、知ってるから、な。
[それまでの軽さはどこへ行ったのか。
冷淡に言い放ちつつ刃抜く様子は、闇なる『影の護り手』としての本質に返ったもの。**]