[襟に手を伸ばし、首に手をかけるという段階であるのに短刀は動かさない。
認める相手、という言葉に返事が帰ってくる前に口にする]
もしも、いないなら。俺があんた…クロエという水人をを認めてやるよ
…例え、俺みたいな変なやつでも、生きること事態は認められてるんだろうからな。
[それを彼女はどう思ったのか。
ただどこか、鈍く。そして思いつめたような様子の彼女はそのまま手で己の首を締め付ける。こめられる力はそれが女性の力であれ、軋むような錯覚を覚え、声もあげれないけれど、口だけ動かす]
(…というわけで、認めたから殺すな。殺す価値もないのは俺も殺すの無理だしな)
[声なき声は届くことはないだろうけれど、ただ逆手に持った短刀を最適の速さと角度を持って、頚動脈を掻っ切る]