……あれ? こんな所まで来るとか、珍しいねー。 ……もしかして、妖精とか探してる?[にこにこと、楽し気な様子で笑う一人の少年。木の葉色の瞳には、姿かたちに似合わぬ大人びた光も浮かんでいるけれど、気付いたものはいたかどうか] それならさぁ、ちょっと手伝ってほしい事があるんだけど。 ……妖精に会いたいんなら、絶対損はしないよー?[こてり、首を傾げて問う少年に、誰よりも早く答えたのは噂好きの青年。なんでも手伝うよ、というその宣に、少年はにこりと笑った]