[押さえ込まれる。その時を狙って。腹深くに右手に握っていたものを突き込んだ]銀。効く、んだろ。[中心部は木の十字架。その中にはいっていたのは銀の粉。血の流れに乗り、相手の身体を駆け巡ってゆく]ガッ![左目が真紅に染まった。痛みが脳にまで走る。ドサリという重たい音がして、隣に青年が倒れこんだ]