……くっ![先んじて放たれたレーザーが掠めたのは、右の足。熱さと衝撃に態勢が崩れ、自然、こちらの射線もブレる。撃ち出された銃弾は、当初狙っていた心臓から大きく逸れた場所へ跳ぶ。その軌道は、到底直撃は望めそうにないものだった]……ったぁ……ナマんとこに当たるのも、きついんだがなぁ……。[痛みを訴える右足に、口をついたのはこんな、ぼやくような呟きだった]