― 2階・廊下 ―
[石を見詰め、やがて此方へと移る視線>>1。
困惑の色を乗せた其れに、少し肩を竦めて苦笑を零した]
お伽噺のような話だからね。
信じるか信じないかはヘンリエッタに任せるよ。
私は、私のできることをするだけだから。
[最早此れが、そして結果が、自分にとっての拠り所。
そっとポーチに転がり落とし、其れを閉ざして]
……それじゃあヘンリエッタ、良ければ食堂に付き合ってくれないかい。
この石の所為なのか、お腹が空いてしまって仕方がなくてね。
[問い掛ける言葉は何処か日常に近く。
ゆるり、僅かに首を傾いだ]