[空気が抜けた胸の上を押さえて、ゴホゴホと咳き込んだ。やりすぎたと思ったのか洗濯女が上から覗き込んでくる]なんで違うって言ってくれないの![引き千切る勢いでブローチを外して握る。「銀」の飾りが灯りを反射してチラと光った]クロさんが狼なのっ!?[ドンと覗き込んできた人の喉を突いていた。ぐにゅりと埋まる感触に目を見開く。中途半端に力が抜けて、グイッと傷口を下に広げた。生暖かいものが吹き出して顔にも掛かってくる]