[苦しい時の何とやら、でも、ちゃんと届いたらしい。キラリと上空に光ったのはもうお馴染となってきてしまった王の力。真直ぐにナタルに向かって降って来た]ごめんね、ナタルさん。[槍を小脇に両手を合わせた。楽しそうな笑顔は光の向こうに隠れて。ぎゅん、と上空へ引き上げられた。何で今回はその場で消えないんだろう]……榛ちゃんっ!?[上空を見上げながらの思考を切り裂いて。悲鳴のような榛名の声が届く。顔を戻す直前に、上空の光も消えた。お説教でもしてたんだろうか。まさかね]