[いないかも知れない、という少年の言葉>>0には、何も言わなかった。それが自身にとってはあり得ぬ事、という事実は揺らがず、それは改めて口にする必要もないものだから] ……ともあれ、私はヘルガ殿の所へ行くよ。[それだけを告げて、広間を離れる。同行を申し出られるならば、好きにすればいい、とだけ言い置いて] さて、問題はどこにいるか、だが……。[部屋にいるのか、他の場所にいるのか。そんな事を考えつつ、通りがかった厨房の前。中に人の気配を感じて、足を止めた]