───ちくしょ。
[確実に青少年の中に残る、迷いと混乱。
それゆえに猫と呼ばれるほどの動きを自らの心が鈍らせ、四撃、二撃は防いでも一撃は青い輝き支える二の腕へ、終撃は同じ側の頬へ。
ぜい、と肩を揺らした激しい呼気を飲み込んで、叫ぶ]
……ちく、しょ。…ちくしょう………っ!!
…何で…何でお前なんだよ!!
[強く強く、翠を睨み返すと青い輝き翳す。
その銃口は残る迷いの中日碧の左胸を狙う。
決まりの言葉はなく、泣き喚く子供のような強い強い叫び]
──雷帝!
[連続で放たれる魔弾五連、ぐにゃりとその起動揺れたかと思えば描かれる五角形の起動。
其れは互いをまっすぐに光の線で結ぶとひとつ輝き]
[響く大気をひどく揺らす咆哮、現れるのは青白い雷の龍王]