ねぇ、何か手伝いできない?
最後の一匹を見つけるの。
[私はてっきり礼斗君が力を持つ者だと思い込み、申し出た。
彼が桜の所へ行くと言うのを聞けば、
桜を使って憑魔を探すのだろうと納得する]
私も行くわ。 結果、知りたいもの。
[けれど、断られてしまった]
一人で集中したいの?
……そうよね、大変そうだし。
わかった、途中まで行くわ。
結果でたら教えてね。 私、店の近くにいるようにするから。
[私は公園の少し手前まで礼斗君と歩き、途中で繁華街の方に曲がる。
そこで少し立ち止まり、公園に消える彼の背中を明るい顔で見送った]