────きゃうん!![鳴き声と共に鳴り響いたのは、小さな爆発音。立ち上がったためにか、実弾は犬の左前足へ当たる形となり。銃弾を防ぐ程の耐久性はないサイバー部品は、容易に実弾に打ち抜かれる。そしてその中に残っていた小型レーザー銃をも貫いて───エネルギーの暴発を引き起こした。左前足は無残にも破裂し、金属の残骸が辺りに飛び散る。爆発の衝撃も軽くは無く、犬の身体は右斜め後ろへと吹き飛ばされた。少女が居る方では無かったのが幸いだったことだろう]