― 2階・廊下 ―
[悩むのは仕方ない、と思う。
だから少しの悩むような間>>3も厭うことは無い。
少しだけ苦笑して、ぽふりと頭を撫でるだけだ]
ん。それじゃあゆっくり行こう。
足元、気を付けるんだよ。
[解けた腕に傾けていた上体を起こす。
足元が覚束ないようなら手を取ろうかと思いながらも]
[ややあって、食堂に顔を覗かせる。
ネリーはまだそこに居て食事の準備を整えてくれるだろうか。
昨日は肉も口にしたけれど、今日はキッシュとスープを選んだ。
食欲が落ちていたわけでは無く、ヘンリエッタの前で其れを選ぶのは躊躇われたからだ]