………… うん……あたしじゃ、無理だった……[視線を落として、小さく呟く。 ユーリーの言葉が、覚悟を決めろと促しているような気がした] ――……[それでも、直に決断できるものではない。 別れ際の、ロランの顔が脳裏をちらつく] ……うん……[沈黙した時間はどれほどだったか。 ユーリーの言葉へと反論できるものはなにも浮かばなくて、ただ頷く事しか出来なかった]