[此処に居ない誰かと会話する友梨に向けられたままの矢の尖端。獲物を狩る為ではなく的を射る為の道具なれど普段より近い距離を射るのであればその威力は言わずとも知れる。覚悟を決めたはずだった。けれど目の前にいるのは普通の女の子に見えて弓を構えたまま矢を放てない。幼馴染の制止の声>>1にピクと肩が小さく震えた]――…本当に、壊せるの、か?[友梨を見据えたままポツと呟き、矢を手にしたまま弦を緩めた]