―ライヒアルトの部屋―ああ、良かった。直ぐに見つかって。[にこりと浮かべた笑みは、どこか男性的なもの。それに違和感を覚えられたかはオレには分からない]ちょっと頼みたいことがあってさ。[言いながら、オレは後ろ手に部屋の扉を閉める。直後、白猫が震えながらも懸命にオレに威嚇していた]