[唐突に訪れた『白き貴婦人』マーガレット。
かつての【界の狭間】での修行生活の際に世話になった彼女の、挨拶に続いた言葉に、影輝の王は眼鏡の奥の瞳を瞬いた]
……いやまあ……確かに、それは楽しそうだが……。
て、手伝えって、俺が、か?
[思わず問い返した言葉に、マーガレットはにっこり笑って頷いた。
曰く、皆様のお好みは、影輝の君の方がよくご存知ですので──と。
否定すべくもない言葉に負けたか、はたまた、有無を言わせぬ笑顔の影に潜むものを回避しようとしたか。
影輝の王は、何故か茶会支度の人手にかり出され──]