― 本屋 ―
[クレムと連れ立って本屋へと。その様子はクレイグにはどう映っただろうか?
もし、何か言われたなら、慌てて言い返したかもしれない。クレムの事は気になるけれど、それ以上にクレイグに誤解されるほうが気になったから。
何で気になるのか、とか、少女にはさっぱりわかっていないのだけど。
アルビーネはまだいただろうか?それとも途中ですれ違っただろうか?いずれにしても挨拶だけはしたと思う
他の客たちが声を掛け終わるのを待ってから、やっぱり遠慮がちにクレイグに声を掛けた]
え、っと、これ、この前の本のお金……遅くなってごめんなさい。
[本を受け取って数日しか経っていないけれど、気になっていたことだからそんな風に言って、本の代金を手渡した]