さぁさ、そろそろお戻りだよ。 きみたちの歌は、大事な護り歌。 だから、歌うのはもうちょっと先まで我慢がまん。 …………女王に叱られる前に、戻ってあげよー?[叱られるのが誰か、は口にはしないけれど、きのこたちもわかっているのか、返事をするようにしゃらん、と鳴って] よし、じゃあ、路が開いたら、順番に帰るんだよー。[その反応に、少年は楽しそうに言いながら、また鈴を鳴らす。あわせるように、木の葉色の光が渦を巻き、光の輪を作り出し始めた。*]