[そんな雑談を終えたのち、改めて木へと向き直る。
場はどうやら、ベルナルトが木へと飛び込むことに決まったようで、声援を送ろうと口を開いたものの一瞬止まり]
……どうやって飛び込んだらいいんかのぅ?
[見た感じでは、小さい木に穴のようなものはない。方策があるのかと青年の方に顔を向けつつ、顎に手をやった]
攻撃は弾かれるそうじゃけど、
害意のない“栄養”なら受け容れてくれると思うんじゃよねえ……。
魔力放出して体当たりしてみるとか――…おおぅ!?
[思い付くままに口にしていた矢先、屋敷の敷地内全体の大気が揺らめき、地脈の流れが変わったかのような感覚が襲いかかる。
他にも異変はあったのかもしれないが、エントが感じ取ったのはそれだけで。]
な、なんか来る気がするぞい!