ぐるぅ …… うぅう ……[床に転がったまま、犬は苦しげに唸り声を上げる。左前足自体に痛みはない。けれど、接続部と打ち据えた身体に痛みが走り、しばらくは動けそうになかった][その一方で、警備員もまた、二つの熱線を受けて床へと倒れていた。犬の銃撃は僅かに反応されたのか、喉のど真ん中よりは少し横にずれた場所に。もう一つがどこに当たったかまでは、犬は知ることが出来なかった。確実に言えるのは、一人と一匹が警備員の命を絶ったと言うことだけ]