─試験前日─
……特別期末試験さ参加?
[担当導師からの呼び出し。内容は、明日行われる特別期末試験に参加しろと言うもの]
おれ、足ぃね単位あったっぺが。
『何を言うか! 占星学の成績を忘れたとは言わせんぞ!
自国の方法のみ使いおって、講義で学ぶ方はからきしではないか!』
…すったごど言われでも。
おれさ合っちゅうのはそいだんだもの。
『口答えするな!
単位取得出来なければ卒業は出来んのだぞ!』
[ぽつと漏らした疑問にきつい口調で返すのは盟約龍である異界龍のティティエン。東洋龍の姿をしたそれは、長い身体をヴィリーの肩に巻き付けて見下ろす形で怒鳴っていた。それを見て担当導師はからからと笑っている]