― 広間で酒盛り ―
ふーん。じゃあ、ご家族には手出しせず、エーリッヒさんだけ捕まえて尋問すればいいんですね。
[自分の質問に対するエーリッヒの返答>>240には、冗談とわかるような口調でそんな事を言う。
自分の性別についてバレてるんだろうか、という疑問はあっても。まさか男と思われたままそんな方向に思われているとは思ってもみない。
まあ、今まで貴族の女性から言い寄られる事はあっても、さすがに男性からそういう風に声をかけられる事がなかったので当然だが]
寄付と言っても、父上から預かって運んでいる、半ば形式的なものですけどね。
多くを持つ貴族が、自分のためだけに溜め込んでるばかりだと、世間の目がアレなので。
まあ、ボク個人としては、孤児院の子供たちと遊んだり話したりするのは楽しいからお邪魔してるんですが。
[寄付云々に関する、クレメンス・エーリッヒの会話には、そんな言葉を付け加える。
もっとも、父が執事に任せずにミハエルに行かせるのは、伯父と接する機会を作ってやろうという腹積もりのようだが、その辺は当人は全く知らない]