― 雪原 ―……あっ。[エーリッヒには制されたか。振り払ったりする前に、耳を庇うように手で押さえてぶるりと身体を震わせた]ごめんなさい。一緒に来たいって言ったのは私だもの。エーリさんのせいじゃないの。ありがとう。[呟きは聞こえていなかったのか、それとも顔を顰めていたから今はと遠慮してくれたのか。小さく首を振って答えると、何も言わずに支えてくれた]