[こちらも二度目の引き金を引いていた。最初の狙いから横にずらして、その左胸、心臓を狙って。見事に撃ち抜けたのは偶然の産物だった。出力が低くても与えたショックは最初の一撃よりも高かったはず]………。[フラフラと近づいて右手をスティーヴの傷に差し込んだ。指が食い込み、鼓動が止まったばかりの心臓を取り込んでゆく。そこから手を離すまで、エリカとオーフェンの意識はカルロスだったものに向けられていたようで]