―中庭:木の傍―
[あちらこちらで旧交を温めている様子を、魔人は眠そうな瞼の奥で興味深く見ておりました。
逃亡者的なこの男としてはあまり顔見知りのいない現状は逆に心休まるものであったりするのです。
『ちょっかいをかけたら面白そう』なあたりを目星つける事も忘れませんが、願い事を叶え中の手前、真面目に給仕するふりをしているのです。
ですから、菓子の木に近づくのも後回しにします。
涙を良く流すバンシー>>5に塩分含んだ運動用飲料を勧めたり、
先程ぷるぷる震えた様子が見えたエント>>0:168に温かな飲み物は必要か問うたり。
炎が本性の男が近づくのを歓迎されたかは、さてどうでしょう。]