─村の通り─
じゃあウェンデルをベッティに頼むことにしようか。
お互い合意してるようだし、それなら良いよね?
[とにかくその場を離れるのが目的だったために、ベッティの言葉を受けて笑顔でそんなことを言い]
それじゃ二人ともごゆっく…───っ!?
[茶化すような口調で言いかけて、言葉が途切れた。一瞬だけ、自分に『憑く』者が動いたように感じ。その直後、傍に居たウェンデルの姿が溶けるように掻き消えて行く]
ウェンデルっ!!
[咄嗟に伸ばした手はウェンデルの肩を掴むこと無く空を切り。数瞬のうちに、その姿は完全に消えてしまった]