────っく…![呪を紡いだ途端、全身から力が吸い取られるような感覚を覚えた。膝から力が抜けるのを必死に堪える。そして] 《パアアァァアアン!!》 《カシャ───ン》うぁ!?[甲高い破裂音と、鎖の飛び散る音。それが鳴り響いた直後、身体が弾き飛ばされる程の衝撃が腕から伝わり、身体が後ろへと跳んだ。それは手を突いていたエーリッヒにも同様に伝わったことだろう。尤も、クレメンスよりは軽い衝撃だったろうが]