―東殿・氷破の部屋―[幾許かの間、気を失ってしまっていた氷破の竜が、ようやっと目を覚ます……ッ、くう……。[頭に手を当て振りながら、身体を起こす。後方には、身体の節々を凍て付かせた水竜の姿が見えて]――ナターリエ![慌てて周りの術を解く。氷の壁やそのかけらは、水にはならず、霧散して行き]……、ごめんなさいね。剣を守るのに夢中だったとはいえ……。[そう呟くと、ナターリエの身体に触れて]