出せなかったらお前が作って。
[自分で作るつもりは露程も無い。自力で早く起きるという選択肢も無い。
常の言葉に返すのはこちらも同じ]
読んでるうちに寝ちまうんだよ。
しゃーねーだろ。
[悪びれない男だった]
くっそ、いつかはお前を叩き起こしてやる。
安眠なんぞさせてたまるか。
[実を結ばぬ仕返しを企むのも、常の事]
飯、食う。お前ん家、今なら平気なんだろ?
なんか読むんなら持ってけ。
[伸びをしてなんとか体を動かして、随分しっかりと覚醒した後、本を視線で示した。
何でも自由にすれば良いと告げる相手は然程多くは無いが、其れを伝える気は無く、口にしたりはしない]