─ 一階廊下→二階階段傍─[廊下に飛び出すと、足はそのまま階段へと向かい。そのままの勢いで駆け上がる] なん、で───![紡いだ声は続かず、また拳で目元を拭った。階段を上り切ると、左手にある窓から月の光が差し込んでいた。いつの間にか太陽は沈んでいたらしい。窓辺に寄り、月を見上げる。同時に、胸の奥でツキンと鋭い痛みを感じた] っ───。[蹲るまでは行かなかったが、右手で胸元を抑え、左手で窓の桟を掴み、耐える]