おい、ちょっと待てよ。
おめぇらに判断する手段はあるのか?
その連れてった奴が人狼じゃなかったらどうするつもりだ!
[告げられた言葉に声を荒げながらフーゴーはカウンターを出て来る。けれど、彼らの行動は早かった。自衛団員達が取り囲んだのは、カウンターで茶を飲んで居たダーヴィッド。鎧姿で剣を帯びている彼の動きを拘束し、武装解除する]
おい、待てつってんだろうが!
[見かねて取り囲む一人の団員の肩を掴もうとするが、勢いよく払われる。フーゴーはたたらを踏んで後ろへとよろけてしまった。他で抵抗があっても団員達は全てを払いのけ、ダーヴィッドを連行して行く。「明日もまた確認に来る」と言う言葉を残し、彼らは扉を閉める大きな音を残し去って行った]