―第二階層・リディアの部屋(翌朝)―[朝の警備の後には大概メンテナンスが控えている。非常事態の最中ではあっても、プログラムに訂正が入らなければそれは実行される。今日も遺体の転がる廊下の見回りを滞りなく終えた後、機械犬は唯一残っている整備士の部屋に向かい] くぅ? [視線をあちこちに向けた後、首を傾げた。部屋の中に入り、彼女を探すようにうろつく]