― レイスの部屋 ―
[部屋の中に入って、疑問を口にするまではなんだか妙に緊張していて、潮の香りとさざなみの音に意識を向ける余裕もなく。
厚手の布とクッションが置かれた岩に勧められるままに腰を下ろして、おそるおそる問いかける。
まっすぐに向けられていた海の色が伏せられれば小さく息をつき。
しばしの沈黙の後に語りだした彼の声>>0に耳を傾ける]
―― それは、そう、だね……
[意思疎通についてはそういえば、と納得し。
洗脳されているかどうか、分からないから聞きにきたから、一度言葉を途切れさせるのをじっとみつめて]
え、……え?